この記事は、21フリームスLT、20レブロスLT、18レガリスLT、19レグザLTなどをフルベアリング化する内容です(いずれのリールも同じ条件(部品・手順)でベアリングチューンが可能です)
新しくリールを買ったら、ベアリングを追加してより高性能化したいですよね。
特に、ライトタックルでは、糸ヨレ対策としてラインローラー部へのベアリングの追加が望ましいと思います。
私もフリームスで初めて使用した釣行の際に、ライントラブルこそなかったのですが、ラインのヨレが気になったこともあって、ベアリングを追加することに決めました。
この記事では、18フリームスLT2000Sを例として、フルベアリング化(ベアリングの追加)をなるべく分かりやすく解説していきます。
※最新の21フリームスも18フリームスと同じパーツで同じ作業になりますので、参考にしてみてください。
用意するベアリング(番手問わず同一サイズ)
まず、21フリームス、20レブロス、18フリームス、19レグザ・18レガリスに追加することができるベアリングは、
・ハンドルノブ×2個(※ダブルハンドルの場合は4個)
・ラインローラー×1個
の計3個です(上記のリール全て同じ)。
ダブルハンドルの場合はハンドルノブのベアリングが計4個になります。
(※20レブロスはハンドルノブのベアリングは交換できません)
※追加するベアリングのサイズは、1000番~6000番といった全ての番手で同一規格となっていますので、全ての番手でこの記事を参考にできます。
21フリームス、18フリームス・18レガリス・19レグザのフルベアリング化に必要な材料
ハンドルノブ
・740サイズのベアリング×2個
ハンドルノブには、ベアリングを2つ追加します。
サイズは、内径4mm、外径7mm、厚さ2.5mmの740サイズのベアリングです。
ミネベア製が安価なこともあり、よく使われていますね。
※20レブロスに関しては、ハンドルノブのベアリングチューンが出来ない仕様になっていますので注意が必要です。
ラインローラー
・630サイズのベアリング×1個
・シム(内径3mm×外径4mm×厚さ0.5mm)×2枚
ラインローラー部には、ベアリングを1つ追加します。
サイズは、内径3mm、外径6mm、幅2.5mmの630サイズのベアリングで、ハンドルノブのベアリングよりも一回り小さなサイズです。
それと、ラインローラー部のベアリングには両端をシム(ワッシャー)で挟んでやる必要がありますので、そのシム(内径3mm×外径4mm×厚さ0.5mm)を2枚用意します。
高品質なベアリングセット
上記のミネベア製のベアリングが安くてお買い得なのですが、ヘッジホッグスタジオでは、より高精度なベアリングキットが発売されています。
ミネベアのベアリングはどうしても精度にバラツキがありますが、特にラインローラー部には良いベアリングを付けたいものです。
そのため、バラバラに注文するのが面倒だったり、よりこだわって精度の良いベアリングを追加したい場合には、ヘッジホッグスタジオのベアリングチューニングキットの方が安心だと思います。
ベアリングの種類には、【SHGプレミアムベアリング】と【HRCG防錆ベアリング】の2種類が選べますが、ブラックバスなどの淡水用にはより安価な【SHGプレミアムベアリング】で、海水用には【HRCG防錆ベアリング】がよりベターだと思います。
21フリームス:フルベアリングチューニングキット(+3BB)
18フリームス:フルベアリングチューニングキット(+3BB)
(※すべて同じ素材ですが、別モノとして販売されているのでそれぞれ示しておきます)
また、ラインローラーのみ高品質なベアリング【HRCB防錆ベアリング】を採用する事も安上がりになりますしアリだと思いますよ。
21フリームス用 ラインローラー1BB仕様チューニングキット
18フリームス用 ラインローラー1BB仕様チューニングキット
(※すべて同じ素材ですが、別モノとして販売されているのでそれぞれ示しておきます)
ベアリングの追加作業
ラインローラー
プラスドライバーでもマイナストライバーでも大丈夫です。
黒の四角内に示したパーツを赤の四角内のベアリングとシムに置き換えます。
左のローラーカラーとラインローラーはそのまま使います。
※19レグザや20レブロスのローラーカラーは白色の物があるようですが同じものです。
ここからは、これらの置き換えたパーツを組み込んで、元に戻していきます。
不器用な私は、ここから少し苦戦しましたので、参考に簡単な手順を示しておきます(^_^;)
まずは、下の写真の要領でアームレバーだけを下げ、ベールはそのままにしておきます。
その状態から、以下の手順でラインローラーを組んでいきます。
①ネジを下から入れて、まずはシムを一つ入れます。
⑤黒いローラーカラーを組み込みます。
これで全てのパーツを組み込みました。
⑥最後に、パーツが付いたアームレバーを起こして、ベールアームと接続してネジを止めます。
以上でラインローラーのカラーがベアリングに置き換わりました。
以外と簡単にできますよ(´▽`)
ハンドルノブ
次にハンドルノブにベアリングを追加する作業です。
※20レブロスは適用外
①ハンドルノブのキャップを取り除きます。
※真ん中に小さな孔が開いているので、ここに針金や安全ピンなどを差し込んで取り除きます。
②ネジでハンドルとハンドルノブが留められていますので、これをドライバーで外します。
③ネジを外すと、ハンドルノブが取れます。このノブの両端にベアリングの代わりに黒いカラーが入ってますので、また同じく安全ピンなどで取り除きます。
18レガリスのハンドル
④黒色のカラーを取り除いた部分にベアリングを組み込みます。
これでカラーがベアリングに置き換わりました。
あとは、ハンドルノブをハンドルに戻してネジで閉めて、カバーをつければ元通りです。
非常に簡単ですね。
まとめ
今回は、18フリームスLT2000Sにベアリングを追加してみましたが、21フリームス・19レグザ・20レブロス、18レガリス等も同じ材料と手順で交換が可能になっています。
ハンドルノブはくるくる回るようになりましたし、ラインローラーも滑らかになりました。
実釣で使用したところ、糸ヨレが劇的に改善され、ストレス無く釣りができています。
ラインローラーのベアリングチューンの効果は大きいと思われますので、実践してみることを強くオススメします。
私はベアリングは消耗品だと思っています。
なので、スペアのベアリングも何個か同時に用意しています。
そして、少しでも不具合が出た場合には躊躇なく交換すれば、回転性能を長期的に維持できますよね!
以上、ベアリングの追加を検討している方に少しでも参考になれば嬉しく思います。
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