私はソルトルアーを始めてまだ3年。
大昔にバス釣りをしていましたが、その時はベイトリールオンリーでやっていましたので、スピニングリールの歴史に非常に疎いんです。
当時シマノ党だった私は、ステラ、ツインパワー、バイオマスターがある位の知識しかありませんでした。
それで最近わかったことがありまして、
ダイワの初代05イグジストが凄く良いリールで名機と言われている事。
ちょうど私がバスを辞める位の時期がこの05イグジストが出るタイミングだったと記憶しています。
もちろん現在のイグジストも良いリールなのは間違いないのですが、色んな意味で素晴らしいリールだったらしいのです。
長く釣りを続けている方には周知の事かもしれませんが、今回はそんなイグジストの歴史を調べてみて自分なりに感じた事を記事にしてみました。
05イグジスト
ダイワのフラッグシップリールであるイグジストは、2005年に初代イグジストが発売されて以来、
2012年、2015年、2018年と3回モデルチェンジされています。
現在のモデルは4代目ですね。
初代モデルの05イグジストに関しては、2012年まで実に7年間もモデルチェンジされていなかったという部分を鑑みても、素晴らしいリールであったことが容易に推測できます。
また、15年前のリールでありながら、現在の中古市場でも3万円位の値段が付いているのも恐るべき点です。
ドラグなんて現在では下位機種にしか搭載されていないトーナメントドラグ(TD)ですよ?
現在では5000円クラスのレブロスですらモデルチェンジでTDからATDに変わっていますからね(;・∀・)
この05イグジストですが、マグネシウムボディ・ローターという金属リールにも関わらず非常に軽量ななった事に加えて、非常に軽い巻き感が特徴的なリールだったようで、それまでのダイワリールと全く異なるテイストが当時のアングラーに衝撃を与えたようです。
現在主流となっている巻きの軽い高感度リールの原点みたいなリールでしょうか。
また、各シーンに最適化した派生モデルも多かったようで、
・バスフィッシング用にチューンされたスティーズカスタム
・硬質なハイパーデジギアを搭載したハイパーカスタム
・シーバス用としてRカスタムボディ(3000ボディに2500スプール)にハイパーデジギアを搭載したハイパーブランジーノカスタム
のようなカスタムモデルが後に発売されたようです。
中でもハイパーカスタムに関しては、ハイパーデジギアによる圧倒的に軽い巻き感からくる高感度と、チューニング幅の広さが相まって、特に繊細な巻き感が求められる管釣りやライトゲームで絶大な人気を誇ったようです。
カリカリにチューニングされたハイパーカスタムの感度は、現在の最新のリールであっても敵わないという声も多く、現在でもメインリールとされている方が大勢おられるようです。
ちなみにこのハイパーカスタム、現在の中古市場で最低でも5万円~という驚きの相場になっています(°д°)
モデルチェンジ
そんな長きに渡って愛された05イグジストは、2012年に最初のモデルチェンジを果たします。
ここで大きく変わったのはマグシールドとボディとローターの素材です。
特にボディ・ローター素材は、ダイワの最新カーボン樹脂技術であるZION(ザイオン)が新たに採用されて更なる軽量化が施されました。
これによってイグジストは軽量からくる高感度レーシング仕様として更に磨きをかけたわけです。
ザイオンボディは、今では軽量タイプの中価格帯リールにも採用されるようになり、ユーザーに当たり前の素材として幅広く認知されるようになりました。
このザイオンボディは12イグジストと15イグジストに採用された訳ですが、最新の18イグジストはモノコックボディとなり、初代と同じマグネシウムボディに変更が加えられています。
初代と同じマグネシウムボディに戻ったことで、ダイワは今までザイオンを推していたのにマグネシウムの方が良かったと言っているものじゃないか!という声も大きかったように思います。
これは私の個人的な妄想ですが、
ダイワが12,15イグジストにザイオンを採用した理由は、新素材であるザイオンの良さを広めたかったのではと思います。
フラッグシップであるイグジストに採用されれば、ザイオンって凄い素材なんだなと思いますよね?
更にそれが下位機種に搭載されたとなれば、イグジストで採用された素材と同じだ!凄いじゃん!ってなりますよね。
色んなリールに使われる事で製造コストも下がるでしょうし。
もちろん、軽量の割に剛性が高いという良い素材だったという事が一番の理由だとは思いますが。
そして、ザイオンが広く認知された事でイグジストがザイオンボディである役目は終え、
ザイオンボディのフラッグシップは20ルビアスに託すことで、初代と同じマグネシウムボディに戻ったのだと思います。
どんなにザイオンが固く良い素材だとしても、やはり金属ボディのほうが剛性は上でしょうからね。
つまり、現行の18イグジストは、現在のテクノロジーで初代の05イグジストに原点回帰したようなリールなのかなと思います。
ステラとイグジスト
ステラは、私のイメージでは高級感やシルキーな巻き心地など、機械としての最上級の質感を求めたリールだと認識しています。
「いつかはステラ」という、いつかはクラウン的なキャッチコピー通り、手にした時の喜びはどんなリールもかなわない部分がステラたる所以ですね。
対して、イグジストは実釣における性能を極限にまで高めたリールで、その後のスピニングリールに変革をもたらしたシリーズだったんだなと感じました。
シグジストが発売されなければ、きっとヴァンキッシュの誕生もなかったのではないでしょうか。
このようにフラッグシップとしてよく比較される両者ですが、そもそもリールの思想が全く違っているので比較する事自体がナンセンスなのかもしれませんね。
こんな感じで想いを馳せるのも楽しかったりします(笑)
いつかは伝説の名機を
以上のように、イグジストの歴史を簡単に振り返ってみて、
うんうん、05イグジストって歴史に名を残す凄いリールだったんだな~と思ったわけです。
・・・
欲しいぞ!
使ってみたい!
いつかは05イグジスト!
最新のリールも気になりますが、こういう原点的なリールを使ってみるのも趣味を掘り下げるという意味でとても楽しいものなのではと思いますね(^O^)
何か音楽のルーツを掘り下げるのと似ていて凄く楽しかったです。
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