ハチマルと呼ばれ、バス、シーバスに絶大な実績を誇るX-80シリーズ（ソルト用はsw）。
80㎜サイズのスタンダートなX-80swは、小場所、港湾、ボートシーバス等、比較的水深のあり、かつピンスポット的な場所で実績が多いイメージがある。
一方、X-80swの派生モデルであるX-80sw shallow。
オリジナルよりもややレンジを上げてシャローでも使用できるようにしたルアーですが、自然河川のリバーシーバス（主に淡水）で使ってみたところ、
釣れるっ！！
70㎝～80㎝位の比較的大型が良く釣れてくれた。
このように、リバーシーバスでも非常に有効なルアーであると感じたので、インプレしてみようと思う。
なぜリバーで釣れるのか？
基本性能の高さ
では、なぜ淡水系のリバーシーバスでも釣れるのかだが、まず第一は魚を食わせる基本性能の高さがあると思う。
これまで多数の実績を持つルアーなので、場所関係無くシーバスにバイトさせる力は間違いなくあるのだと思う。
後は、如何にうまく河川の状況を当てはめる事ができるかである。
サイズ感
海のベイトはコノシロ、マイワシ、サヨリ、アジ、ボラなど、かなり大きくなるベイトも多いが、河川のメインベイトは決して大きくはない。
鮎は大きくなるが、稚鮎と落ち鮎の時期を除くと遊泳力もありメインで食っていないと思っている。
ナイトゲームで岸沿いを観察してみると分かるのだが、イナッコ、小さな川魚、そしてカジカ（ゴリ）のような底物など、基本的には10㎝以下のベイトが多い。
実際にX80を食ってきたシーバスが吐き出したベイトはカジカだった事もあった。
このように、自然河川のベイトはあまり大きくないため、X80のサイズ感はリバーゲームに合致しているものと考える。
落ち鮎シーズンを除けば、オールシーズン使えるルアーである。
絶妙なレンジ設定
およそ1m前後と思われるレンジ設定。
淡水で使うと、1m+α位かもしれない。
これが実はリバーシーバスに絶妙なレンジなのではと考えている。
河川は基本的にシャローである。
今回実績の出た河川も水深が大体1～２m程度の場所が多い印象。
深くても2.5m位だろうか。
つまり、X80swシャローと名が付いたルアーだが、リバーゲームにおいてはシャローではなく、ボトム寄りのルアーになる。
オリジナルのX80も使用してみたが、ボトムタッチの割合が高く、ややレンジが深くて使いづらい印象があった。根掛りの可能性も高くなる。
そこでX80シャローを使ってみたところ、岸寄りの浅いラインでこそボトムタッチするが、狙いのポイントを快適にアプローチする事ができた。
そんな中でこの1mというレンジ、河川の深場とシャローの境界、つまりブレイクに相当するレンジである事が多い。
2m→1mにかけ上げるブレイク、そのような場所に定位しているシーバスへ効果的にアプローチする事が出来るルアーであると考えている。
流れの緩い淵で実績有り！
リバーでのX80シャローは、フローティングミノーのような流れをドリフトさせる釣りでは使わない。
シンキングルアーだし、あまりゆっくりとした攻めが出来るルアーではないからだ。
一方で、港湾やボートシーバスで強いという部分から、流れの緩い場所でも食わせられるルアーだと思う。
そういった特性と同じシチュエーションをリバーに求めた場合、流れが緩くやや水深のある「淵」で有効であると考える。
実際に、にゃがともの実績からもそういったポイントで釣れる事が多い。
つまり、上述したブレイクが絡む流れの緩い淵で使うと良い結果が得られると思う。
終わりに：シャローを攻めた後に
以上のように、にゃがとものリバーシーバス釣りに新たな可能性を示してくれたX-80sw shallow。
今年から使い始めたのだが、新たな武器になったと感じている。
だが、リバーシーバスの基本であり王道は、あくまでフローティングミノーのドリフトである。
なので、X-80sw shallowの河川での使い方としては、カゲロウのようなシャローミノーを使って流れの効いたシャローを攻めても反応が無い時に、流れが緩く水深のあるポイントの中層～ボトム付近を探る目的で使うと結果を出す事ができている。
バイブレーションやシンペンでもある程度は代用可能ですが、実際にはレンジコントロールが難しい事が多く、リップ付きのX-80sw shallowの方がレンジコントロールも容易で使いやすい。
これまで取りこぼしていた魚をキャッチする事が出来ようになったのかな？と感じるし、皆様も是非一度リバーシーバスで使って頂きたいルアーだと思う。
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