にゃがともは、1月2月の厳寒期について、シーバスを始めて3年くらいは真面目に調査してみたものの、結果的に50㎝以下しか釣れなかった。
この時期はそういうものだと思っていたし、以降はオフシーズンだと決めつけて、ここ数年はメバルに遊んでもらっていた。
しかし、人間とは現金なもの。
1月初旬にメーター近い魚が釣れた事から、今年はシーバス熱が下がることは無く、1月も河川のシーバス調査を継続している。
シーバスは既に川に戻っている
1月下旬。
海域の水温は14℃位。
対して、河川の汽水域の水温は10℃。
水温差から考えると、強力なベイトが入れば話は別だが、基本は海の方が居心地が良いはずと考えるだろう。
釣れるにしても、水温が高い満潮前後や塩水くさびが入る上げ潮と考えるのがセオリー。
しかし、今回狙ったのは下げ潮の水位の低い時間帯。
また、ネットを漁ってみたところ、冬パターンでしばしば挙げられるのが「温排水」がらみ。
しかし、残念ながら私の通う河川にそんなものは無い。
と、釣れない理由ばかり考えてしまうが、河川内のとあるシャローを調査してみる。
時間帯は下げの流れが効いている下げ5分頃からのエントリー。
この時間帯に入ったのは自分なりの理由があった。
この時期に産卵していないと思われる体力のあるタイリクスズキが入っていれば、流れの中で捕食しているのではないかと感じていたからだ。
つまり、一般的なアフターのスズキを狙っていた訳ではなかった。
段々と潮位が下がり、ウェーディングで入水して本命ポイントにアプローチできるようになった1投目にヒット。
60㎝クラス。
ルアーはコスケ130F。
バイトも小さく、ファイトに力強さが感じられない、やせ細ったアフターのマルスズキ。
予想とは異なる魚だった。
このサイズが河川に戻ってきてるんだな。
産卵を頑張ってきたんだなあ。
「お帰り」
と、何故か愛おしく感じた。
ミノーで全然釣れる
再びネットを漁ってみると、アフターシーバスや冬に効くルアーは、スモールプラグやシンペンあるいはアルカリなどのワーム系など。
水温が低くて動きが鈍い低活性のシーバスは、アクションが大人しかったり、一口サイズのルアーを好むイメージだろうか。
ベイトがアミや甲殻類、あるいはハゼだからかな?
しかし、これも単なるイメージでしかなかった。
表層にベイトの雰囲気は無く、何を食べているのかは分からないが、その後もミノーで全然反応が取れる。
何度もショートバイトがあった後に55㎝くらいを追加。
これも細いので恐らくアフター個体。
ルアーはハイスタンダード120F。
更にその後、サスケ120裂空で良いサイズも捕獲する事ができた。
75㎝の良型。
この魚は反対側の側面に鱗が剥がれ落ちた大きな傷を負っていたが、恐らく産卵で傷ついたのだろう。
まさか、この時期に60㎝以上を複数キャッチできるとは思わなかった。
それも、水温10℃の冷たい河川、春や秋に狙うようなシャローで、いつもの12㎝ミノーでアフターが食ってきた。
冬だからと言って何かを変えているわけでは無い。
タックルも、ロッドはブランジーノ98M/MH、ラインはPE1.2号にリーダー20lbで秋と変わらない。
何が真実か?
難しいと思っていた1月の河川においても、シーバスが十分に釣れる事が分かった。
シーバスを始めた当初に出した答えは「60㎝以上は釣れない」だったが、それは大きな間違いだった。
もちろんポイント次第ではあるのだが、それはどの季節でも同じだろう。
ネット上に転がっている情報が正しいとも限らない。
理由としては、シーバス釣りの「地域差」が挙げられる。
多分、シーバサー人口からすると、ネット上の情報の多くは東京湾奥のそれなのではと思う。
湾奥で通用しても、別のエリアでは通用しないなんて事はザラにあるだろう。
もちろん、この記事の内容に関しても。
最近はネットで情報が簡単に手に入る時代だが、シーバスアングラーは安易に結論を出さずに地道に自分のフィールドを研究する必要があると改めて勉強になった日だった。
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タックルデータ
- ロッド:モアザンブランジーノEX AGS 98M/MH
- リール:17モアザン3012H
- ライン:Xブレイド8 1.2号
- リーダー:グランドマックス19.5lb
- ヒットルアー:コスケ130F、ハイスタンダード120F、サスケ120裂空
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