スピニングリールには必ずついている機能、ローター。
今回はこのローターについて考えてみました。
当たり前の事が沢山書かれているかもしれませんがご了承ください。
ローター、ローター。。。ローター?
ローターの役割
ローターの役割は、ラインをスプールに巻きつけること。
リールの役割というのは、下の図に示すように、
1.ハンドルを回す
2.ドライブギヤが回転する
3.ピニオンギヤで回転を横回転に変換する。
4.ローターが回転する。
5.スプールにラインが巻かれる
といったシステムになっています。
また、オシレーティングギヤもラインを巻き取るためにスプールを上下動させるための機能です。
つまり、ハンドルを回すのも、ギヤが組み込まれているのも全てはローターを回転させるためにある事が分かりますし、そう考えるとローターは非常に重要なパーツであることが分かります。
リールの回転システム↓
ローターの重量で何が変わるか
ローターの重量はとても重要で、ローターが軽くなることで何が変わるかというと、それは、
「巻きの軽さと感度」です。
軽いローターであるほど慣性モーメントが小さくなり、巻き始めの重さが軽減され、よりクイックに回転させることができます。
例えるならば、何も持っていない状態で人間がその場でクルクルと回転するのがローターのない状態で、人間の足を掴んでジャイアントスイングをするのがローターのある状態。
軽い子供と重い大人をジャイアントスイングするとき、より重い大人の方が回転が重くなるようなものでしょうか(例えが下手ですみません。。。)。
ローターを除去した状態でリールを回してみると分かるのですが、巻いた感じにほとんど抵抗が無くスカスカですし、手を離すとすぐに回転が止まります。
つまり、私たちが日頃感じているリールを巻いている感覚というものは、ローターを回している感覚と言っても過言ではない程です。
この状態でハンドルを回すとスカスカです↓
また、慣性モーメントが小さいことは、ローターの回転中に自発的に回転する力、つまりトルクも小さくなるため、感度が上がります。
トルクのあるローギヤのリールよりもハイギヤのリールが感度が高いと同じことですね。
すなわち、ローターは軽いほど巻き始めが軽く、感度も良くなるのです。
シマノのコアソリッドとクイックレスポンス
シマノのリールには、コアソリッドとクイックレスポンスの2つの異なる設計思想のリールがあるのはご存知の通りだと思います。
このうち、ヴァンキッシュに代表されるクイックレスポンスシリーズは、軽量ローター、すなわちマグナムライトローターで特徴づけられるリール群になります。
そして、シマノのリールでこのクイックレスポンスシリーズは
・ヴァンキッシュ
・ツインパワーHD
・セフィア
・ストラディック
・サステイン
・エクスセンス
・カーディフCI4+
・コンプレックス
・レアニウム
など多岐に渡っているのに対して、コアソリッドシリーズは、
・ステラ
・アルテグラ
・コンプレックスBB
の3種のみになっています(2018年時点)。
このように、ハイエンドであるステラを除き、シマノの主要リールのほとんどがマグナムライトローターを搭載したクイックレスポンスシリーズになっていて、軽量ローターを搭載したリールが現代のフィッシングシーンにおいて非常に重要視されていることがわかると思います。
つまり、シマノがリールの性能に対してカテゴリーを分けるほど、ローターの重量というのはリールの性能に寄与しているのですね。
ダイワのエアローター
ダイワリールといえば巻きの軽さと言われていますが、ダイワのローターはエアローターと呼ばれる、ローターに肉抜きを施したローターが搭載されています。
これらのエアローターですが、リールのグレードによって異なった素材が使用されており、高級な順からカーボン混合樹脂のZION、強化プラスチックのDS5そしてDS4となっています。
これらは高い順から強度もありますが、軽さも、ZION⇒DS5⇒DS4となっており、より高スペックなリールほど軽量なローターが使用されていることからも、ダイワもローターの重量を重要視していることが分かりますし、ハイスペックなリールほど巻きが軽いと理論上は言えます。
◎ダイワリールのローター素材
【ZION製】
・18イグジスト
・16セルテート
・17セオリー
【DS5製】
・16ルビアス
・18カルディア
・16EMMS
【DS4製】
・18フリームス
・17エクセラー
など
巻きの軽さとシルキーさは違う
これまで軽量ローターが主流であることを述べてきましたが、シマノのハイエンドリールであるステラには、なぜか重量のある金属製ローターが搭載されています。
これほどまでに、シマノがクイックレスポンスシリーズを押しているのに関わらずです。
これには理由があって、ステラに搭載されている重いローターは、慣性が大きく作用します。
重いローターは巻き始めは重くなりますが、一度巻き始めると、慣性でローターが自発的に回転する力が強く、回転力の減衰が少ないため、巻いている最中は非常に軽い巻き心地になります。
これがステラのシルキーさの一つの要因です
ステラは、ステラ=巻きのシルキーさと言える程のアイデンティティを持ったリールであり、それが幅広く認知されているため、クイックレスポンスには出来ないのだと思われます。
つまり、シマノのコアソリッドシリーズは、ステラのために存在していると言えそうです。
ハイギヤ×軽量ローター
アジング、メバリング、シーバスなどの様々なルアーフィッシングにおいて、リールはハイギヤタイプがオススメされている事が多いように思います。
その理由としては、リールのトルクが軽減され、結果巻き重りに敏感になり、流れやアタリへの感度が上がるため。
しかし、これまで説明したように、ローターの重量によってもリールの巻き感度は変わりますし、リールの感度でいえば、ローターの比重のほうが大きい可能性すらあります。
そのため、ハイギヤタイプの感度を活かすのであれば、軽量ローターを搭載した巻き感度の高いリールを選ぶ必要があります。
でないと、せっかくのハイギヤの感度が重いローターで相殺されてしまいますからね。
なので、ハイギヤの特徴を最大限に活かしたいと思うのでしたら、シマノでしたらクイックレスポンスレスポンスシリーズ、ダイワでしたらZION製の軽量ローター搭載リールが望ましいと思います。
まとめ
今回はスピニングリールのローターについて考えてみました。
ローターはラインを巻き取るというリールの役割の中で非常に重要な機能です。
ローターの軽さは、巻き始めの軽さとリールの感度に寄与しています。
シマノは軽量ローターで特徴づけられるクイックレスポンスシリーズが主要リールで、ダイワもハイエンドクラスには最軽量素材(ZION)を用いていることからも、各社がローターの重量をリールの性能として重要視していることが分かります。
一般にルアーフィッシングでは、ハイギヤタイプのリールを感度が良いとしてオススメされることが多いですが、もし本当に感度にこだわるのならば、ローターの重量も重要な要素です。
なので、ハイギヤタイプのリールを選択するならばローターの素材も軽いリールを選ぶことが望ましいと考えられます。
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