2019年1月に発売されたダイワのスピニングリール。
「レグザ(LEXA)」
アルミボディでしっかりとした作りとなっており、印象としては剛性の必要なシーバスや青物などに非常に良さそうです!
※レグザのフルベアリング化の記事はこちらを参考にしてみてください(フリームス、レガリスと同じです)
2019年1月発売のリール:レグザ(LEXA)
まずは簡単にスペックを。
品名 | 巻取り長さ (cm) | ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力 (kg) | 標準巻糸量 | ベアリング (ボール/ローラー) | ハンドル長さ (mm) ノブ仕様 | メーカー 希望本体 価格(円) | JAN コード | |
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ナイロン (lb-m) | PE (号-m) | |||||||||
LT2500 | 75 | 5.3 | 235 | 10 | 4-230 6-150 8-100 | 0.6-290 0.8-200 1.0-190 | 5/1 | 50 I型 | 20,500 | 285759 |
LT2500D-XH | 87 | 6.2 | 235 | 10 | 8-220 10-190 12-150 | 1.0-360 1.2-300 1.5-230 | 5/1 | 55 T型 | 20,500 | 285766 |
LT3000D-CXH | 93 | 6.2 | 245 | 10 | 10-260 12-200 16-150 | 1.2-430 1.5-300 2.0-230 | 5/1 | 55 T型 | 20,500 | 285773 |
LT3000 | 77 | 5.2 | 260 | 10 | 8-150 10-120 12-100 | 1.0-200 1.2-190 1.5-170 | 5/1 | 55 T型 | 20,500 | 285780 |
LT3000-XH | 93 | 6.2 | 260 | 10 | 8-150 10-120 12-100 | 1.0-200 1.2-190 1.5-170 | 5/1 | 60 T型 | 20,500 | 285797 |
LT4000D-CXH | 99 | 6.2 | 275 | 12 | 10-330 14-230 20-150 | 1.5-430 2-300 2.5-260 | 5/1 | 60 T型 | 21,000 | 285803 |
LT5000D-CXH | 105 | 6.2 | 290 | 12 | 14-260 20-170 25-150 | 2.0-350 2.5-300 3.0-210 | 5/1 | 60 EVA ラージ型 | 21,000 | 285810 |
LT6000D-H | 101 | 5.7 | 380 | 12 | 14-310 20-250 30-150 | 2.5-420 3.0-300 4.0-220 | 5/1 | 65 EVA ラージ型 | 22,000 | 285827 |
定価は20,500円~22,000円で、実売は15,000~16,000円程度。
アルミボディのしっかりとした作りになっており、
ラインナップは2500番から6000番のようで、ライトゲーム用の2000番台は用意されていないようです。
剛性を意識したセルテートの廉価版のような位置づけですね。
機能としては、マグシールド、ATD、タフデジギヤなどのダイワのミドルクラスの標準機能が搭載されています。
また、ハンドルもねじ込み式ハンドルのようです。
これは低価格帯のフリームスもそうなので、当然といえば当然ですね。
ルックスもスプールのくびれとか、ちょっと18イグジストっぽくてカッコ良くないですか?
ブラック×シルバーのカラーリングは、私が所有しているロッドでいえば、アーリーフォーサーフ105やレイジー90Lにとても似合いそうです(*´∀`*)
リールスペックを一言で表すと
このレグザというリールはどんなリールなのか?
これを一言で表せる最も適切な言葉が見つかりました。
それは、ずばり、
金属ボディのフリームス
恐らく、ボディの素材以外は全て18フリームスと同一性能です。
亜鉛素材のギヤ(タフデジギヤ)もドラグ性能(ATD)も同じですね。
ローター素材も価格的に高確率でDS4でしょう。
ベアリング数も同じで、ラインローラーとハンドルノブにはベアリングを追加してやる必要があります(特にラインローラー部には追加を強く推奨)。
ですから、フリームスのスペックと比べて違うのは、「ボディの素材」のみと推測されます(レグザはアルミでフリームスはプラスティック)。
しかし、これは決して悪い言い意味ではなく、低価格帯のリールとして非常に完成度の高いフリームスの唯一の弱点であった「プラスティックボディによる剛性不足」を補完したリールだと言えます。
フリームスをシーバスや青物用に購入したいけど、プラボディだし剛性が心配といった声は多いと思います。
従って、こういうリールを待っていた!ドンピシャ!という方も多いのではないでしょうか。
特に剛性が必要な青物がメインであれば、上位機種のカルディアよりもレグザが安心でしょうね。
重いのにLTコンセプト?
ラインナップを見て気づくのは、レグザの最小番手は2500番ということです。
したがって、アジングやメバリングといったライトゲームは対象としていないようですね。
それもそのはず、このリール、
重い
たとえば、18カルディアと比較した場合、
同じLT4000D-CXHでみると、18カルディアが225gで19レグザが275gです。
50gも違いますね。
これは、重いと評判だった16セルテートと比較しても遜色のない重量になっています。
でも、なぜか
LTコンセプト
なんです。
ここには違和感を感じますね。
LTコンセプトって、ライト(軽さ)とタフ(頑丈さ)を両立したって意味だと私は解釈していましたが、
ライトはどこに行ったの?というような質実剛健なスペックになっています。
方向性として決して悪くないリール
この価格帯で剛性のあるアルミボディ。
他のLTコンセプトのリールと比べて重いですが決して悪いリールではなく、むしろとても良さそうです。
15フリームス無き今、エクセラーとセルテートしか選択肢がなかった金属ボディの汎用リールを、この価格帯で出してくれたのですから。
ユーザーとしては選択肢が広がって良いと思います。
特に、フリームスが気になるけど、剛性は大丈夫かな?と気になる人は迷わずレグザにするべきです。
私もシーバス用に4000番が欲しい所です。
ロッドとのバランスを考えると、これくらいの重量の方が良かったりしますし。
サーフヒラメやショアジギングと相性抜群
レグザが最も真価を発揮する場面というのは、
サーフからのヒラメやシーバス狙い
あるいは、
ショアジギングによる青物狙い
だと思います。
現在の主流となっている軽量リールは、ライトゲームなどには向きます。
しかし、10f以上のロングロッドを使ったサーフヒラメやシーバス、またはロッドに重量のあるショアジギロッドでの青物などの場合、
タックルバランスが悪くロッドの持ち重りが発生してしまい、かえって重く感じてしまう場合があります。
また、青物のような引きの強い魚とガチンコファイトをするには、軽量なプラボディではどうしても剛性が不足しているので、リールの寿命が縮んでしまうことも場合によっては考えられます。
したがって、これらのシーンにおいては、剛性と重量のあるアルミボディのリールがバランスが取れていて向いている傾向があります。
つまり、
重いリールは決して悪では無いのです。
ですから、サーフヒラメにチャレンジしたい、青物にチャレンジしたいという方が低価格帯のリールを選ぶとすればレグザがベストマッチとなると思います。
おわりに
2019年発売のレグザですが、スペック的にもコスパ的にも非常に良いリールだと思います。
特に、シーバスやフラットフィッシュ、または青物などの大型魚の入門用~中堅用リールとしては、フリームスやカルディアよりも剛性に優れ重量のあるレグザが向いていると思います。
現在の主流は軽量リールですが、どの釣りにでも向いているわけでは決してなくて、剛性や重量が必要な釣りも存在します。
要は適材適所ですね。
このように軽量リールが多いなかで、レグザはエントリークラスのリールの選択肢の幅を広げてくれる良いリールだと思います。
シーバス・サーフヒラメ狙いは4000D-CXHがベストマッチ(275g)
ショアジギングなら5000D-CXHがオススメ(290g)
コメント
ダイワ派ではないので
細かいジャンルネームは知りませんでしたが、にゃがさんのいうとおりだと思います!
ただ本当に重いけど強いよ!
みたいに開き直って良いと思うんですが。
良い方向のラインナップだと思いますし。
Nobさん
コメントありがとうございます
本当にそうなんですよね。
無理やり軽い方向へ印象を持っていく必要はないと思うんです。
セルテートがなぜ人気なのかを考えると、「重いけど強い」にもニーズがあるからだと思うんですよね。
せっかく良いラインナップなのだから、リールの個性を分かりやすく説明してもらいたかったです。
ブラストltとレグザには約7000円差がありますが、これはギアの差ぐらいでしょうか?中型以上の青物も考えると、ブラストltの方がいいですか?
おぎさん
初めまして!コメントありがとうございます。
ブラストとレグザで迷われているのですね!
確かに同じ6000番で7000円の価格差があります。
大きな差といえば、おぎさんのおっしゃるようにギヤの素材の差であると考えられます。
あと細かな所を言えば、ブラストLTのほうがベアリングが1つ多い所だったりですかね。ベアリングが防錆かどうかも違うかもしれません。
実はギヤの素材による価格差って結構大きいです。
例えばカルディアLTの亜鉛ギヤのパーツ価格は4000円位ですが、セオリーのアルミ合金(ジュラルミン)ギヤは9000円近く、ギヤのみで約5000円も価格差があるのですね。
で、中型青物以上というハードな条件を想定した場合、やはり、同じタフデジギヤであるならば、亜鉛素材よりもアルミ素材の方が強度は高く安心ではあると思います。その辺りがブラストLTが大型SW用として特化している点です。
なので、中型青物以上をメインとして考えるならばブラストLTの方が長く使える可能性が高いですね。
しかしデザインとか、予算などの都合もありますし、考え方によってはレグザを購入して初期投資を抑え、その価格差を利用して数年後にギヤがヘタってきた場合にオーバーホールに出してギヤを一新するといった考え方も無くはないと思います。
いずれにしても、自分が納得できるリール選びをしてみてくださいね(´∀`)