メバリングの釣り方としては、
1.ハードルアーで釣るプラッギング
2.ジグ単やフロートリグに代表されるワーミング
に大別される思います。
で、
釣り人の印象としては、やはりナチュラルなワームの方が釣れるという印象をお持ちの方が多いのではと思いますし、かつての私もそう思っていました。
実際に、メバリングはワームを使って釣りをされている方が圧倒的に多いみたいです。
メバラーの方に質問です。
メバリングの際にどちらの使用頻度が高いですか?
凄く気になる。— にゃがとも@釣りと音楽 (@nyaga_fishmusic) 2019年2月3日
しかし、ここ最近、メバルプラッギングに勤しんできた私の実感としては、
ワーミングとプラッギングは全く釣り方が異なっているため、
どちらの方が釣れるという事ではなく、
ワームとプラグを状況によって使い分ける
というのが重要だと思っています。
ワーミングでも釣れるけど、プラッギングなら更に釣れる状況もあるでしょうし、その逆もまた然りです。
今回の記事は、都会から帰省していた友人とメバリングに行く事になり、ワームとプラグで釣り比べる機会を得ましたので、その結果と考察を行ってみました。
私はプラッギング、友人はワーミング
今の時期はプラッギングのみで十分に釣りになると思っている私は、今回もプラッギングのみでメバルを狙います。
対して友人は、フロートリグでのワーミングです。
場所は潮が当たる漁港の防波堤の先端、常夜灯の下。
最近、ほとんどワーミングを試していない私は、もしかしたら釣り負けるかも?
という不安もありながらの実釣でしたし、
海況としては、若潮でド干潮からの上げということで、あまり良いとは言えない状況下での釣りになりました。
実釣とその結果
私はいつものメバペンから開始。
すると、早々に20cmくらいのメバルがキャッチできました。
その後は、やはり潮が悪いためか食いが悪く、手前に見えているメバルもルアーに反応しないような状況。
対して、ワーミングの友人もまだキャッチ出来ていません。
少し移動して、崩れテトラが水中に延びているポイントにメバペンをドリフトで流し込んでいくと、水面がバチャッと弾け、
25cmの良型メバルをゲットしました!
この魚を皮切りに、その後も同じ崩れテトラとその周辺で、次々とナイスサイズのメバルが釣れました!
このように、潮が悪いながらも、プラッギングでの釣果は、漁港としては申し分の無いサイズである25cmを3匹と、20cm級が6匹の計9匹を約2時間で釣る事ができました!
(メジャーを忘れてしまい、最大魚は持ち帰った後に測定)
遠投した先ではあまりバイトが得られなかった事から、この日はメバルがあまり広範囲に回遊しておらず、ストラクチャー付近に留まっている印象でしたね。
で、最終的なプラッギング(私)とワーミング(友人)の約2時間での釣果ですが、
私:プラッギングで25cmの良型3匹を含む「9匹」
友人:ワーミング(フロートリグ)で「0匹」
と釣果に顕著な差がでました。
友人に途中でプラッギングが釣れるよとアドバイスしたところ、ようやく20cm弱のメバルを1匹釣り上げていました。
結果から考えられる考察
単純に結果のみを比べた場合、
プラッギングが釣れてワーミングは釣れなかった
という事になるのですが、事はそんなに単純でも無いと思われます。
まずは経験の問題。
私は、決して上手くはありませんが、ここ2ヶ月ほどメバルプラッギングを主体とした釣行に毎週のように出掛けていて、プラグでの釣り方を大まかには把握できています。
具体的には、夜間はアミパターンが想定されるので、潮の流れる場所を探し、その流れにルアーを漂わせ、魚が付いていそうな明暗境やストラクチャーなどにドリフトさせていく、という事を意識しながら釣る感じですね。
対して、友人は久々のメバリングであったこともありますし、移動もあまりせずに同じようなポイントを扇状に延々とフロートリグで遠投していただけのようでした。
と、このように、経験の差はあったのではと思われます。
次にポイントの問題。
私の主なヒットポイントは、遠投した先ではなく崩れテトラが伸びていた場所とその周辺でした。
このポイントにルアーを潮流と同調させてドリフトさせていくとバイトがあるいったパターンです。
このような場所を発見できた事、すなわち、魚の居場所あるいは捕食場所を試行錯誤しながら探し出せた事が釣果の明暗を分けたのではと思います。
以上のような要素を踏まえると、今回の釣行ではプラグだから釣れた、ワームだから釣れなかったと単純に結論付けるのは難しいと感じます。
私が、ワーミングで同じ場所を攻めていても釣れた可能性も否定できませんしね。
ですが、これらから言えそうな事は、
・一般的に釣れる印象があるワーミングでも、ポイントが間違っていれば全く釣れない。
・メバリングはワームをキャストして適当に巻いていれば釣れる、というほど簡単ではない。
という事なのかなと思います。
つまり、プラグを使おうが、ワームを使おうが、そのルアー・メソッドの特性を理解した適切な使い方をアングラー側がしてやらなければ、良い釣果は得られないという事なのではないでしょうか。
メバルのベイトは
私は、夜間のメバルはほとんどアミを食べていると思っています。
理由は、今まで持ち帰ったメバルの胃の内容物のほとんどがアミだからです。
なので、夜間はスローに流れに乗せてアミのレンジやスピードをイミテートし易いプラグが強いと思っています。
一方で、マズメの時間帯は、小魚系が動き出すので魚を食べている事が多いと思っています。
これは特に、マイクロベイトが発生する春に顕著だと感じていて、3月~5月頃の朝マズメなどはメバルのライズがしばしば起こります。
以前、朝マズメに釣ったメバルは、胃の内容物がアミとハクの混在でした。
つまり、夜に食べたアミと朝に食べたハクが混在していたと理解できます。
この魚を食べている朝マズメのメバルの場合、ワームやシンペンなどを使って直線的で潮流を切る動きをしてやっても全然OKだと思います。
で、今回釣れたメバルを持ち帰り、胃の内容物を調べてみると、
やはりその大部分がアミだったのですが、
25cmのある1匹は、
小イカを食べてました!
3月に入って、これからは時期的に小イカパターンも成立しそうですね!
これからのシーズンに狙っていきたいシーバスにも良いヒントになりそうです。
アミでも小イカでもどちらにしても、この日メバルが食べていたものは遊泳力の弱いベイトだったという事ですね。
なので、やはりゆっくりと潮に漂わせる事ができるプラッギングが、レンジ、スピード、アクションなどがベイトにマッチしており良かったのだろうなと感じています。
シーバス界隈でいう所謂「マッチザバイト」のルアー選択ですね。
ロッド:ブルーカレント76TZ
リール:18フリームスLT2000S
ライン:アーマードF+pro 0.3号
リーダー:フロロ6lb
ルアー:メバペンメバル、ガンシップ36F、SPM55など
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