21カルディアと同価格帯で買える更に高性能なリール

リール
この記事は約6分で読めます。

にゃがともです。

2022年現在、私が最も買いだと思っているスピニングリールは、ずばり!

 

「13セルテート」

このリール、めちゃくちゃお買い得なんです!

 

セルテートと言えば、イグジストと並んでダイワの象徴と言えるほどのブランド力を持ったリールで、高い剛性と軽く滑らかな巻き心地が特徴のリールです。

twitterなどを見るに、ダイワリールで最も支持されているリールなのではと感じます。

 

そのうち、13セルテートは2世代前の古いリールではありますが、今でも現役バリバリで使えるハイスペックリールだと私は思ってます。

 

現在の中古市場をみると、その価格帯は15,000円~20,000円と言った所。

 

そして、この価格帯と同じ現行リールとしては、21カルディアですね。

カルディアといえば、ダイワのミドルクラスの定番スピニングリールで、取り敢えず、これを買っとけば性能的には必要十分と言ったダイワの中核をなすリール。

最新の21カルディアはモノコックボディとなり劇的変化を遂げ、更にZION Vという新たなカーボン樹脂素材がボディやローターに導入されました。

ダイワのチャレンジング精神が詰まった素晴らしいリールです。

21カルディア

 

ですが、個人的には21カルディアの新品を買うならば、程度の良い中古の13セルテートも選択肢の一つとしてアリだと思っています。

理由は、スペック的に13セルテートの方が上だからに他なりません。

ということで、旧型13セルテートと最新の21カルディアを比較してみましょう。

 

剛性

剛性といえばセルテートの代名詞。

アルミボディ+超々ジュラルミンギアという組合せで、例え古い機種の13セルテートであっても他の追従を許さないほどの高い剛性を誇っています。

一方、21カルディアはZION VというZIONよりも低剛性な素材を用いたプラボディ+亜鉛ギヤなので、セルテートとは剛性に圧倒的な開きがあります。

特に、ドライブギアの素材は、最新モデルでもカルディアは亜鉛ギアのままなので、ここには上位機種との間にコストという越えられない壁が存在します。

 

巻きの軽さ

巻きの軽さといえば、ローターの重量が関係してきます。

カルディアはZION V素材のローターですが、13セルテートはより軽量なZION製ローターとなっていますので、13セルテートの方が巻きは軽いと思いますし、ローター自体の剛性も高いと思われます。

ここにも、新旧関係なく上位機種とのコスト的な差がありますね。

 

防水性能

ダイワの防水性能の基本となるのがマグシールド

21カルディアはこのマグシールドがピニオンギア部のみに採用されています。

一方、13セルテートはこのピニオンギア部以外にラインローラーにも採用されていますので、より防水性能は高いと評価することが出来ます。

ちなみに、ピニオンギヤ部以外にもマグシールドが搭載されているのは、現行リールで見てもイグジスト、ルビアスエアリティ、セルテートの上位3機種のみです。

 

ただし、21カルディアはモノコックボディで逆転レバーも無くなっていますので、ボディ自体の気密性は高くなっていますので、一長一短という感じですかね。

軽さ

ここまで13セルテートが優位ですが、いやいや21カルディアの方がかなり軽いもんね!と感じる方も居るでしょう。

 

13セルテート2510PE-Hと21カルディア3000XHが概ね同番手になるので比較してみます。

13セルテートは240gで21カルディアは215gです。

その差は25gとそこそこの差があります。

 

確かにそうなのですが、これに関してはカスタム次第で差を縮める事が可能です。

セルテートの軽量化カスタム!
どーも、にゃがともです。 今回は今更感もありますが、旧型である13セルテー...

 

13セルテートの最大の弱点はスプールとハンドル

ここが圧倒的に重いんです。

なお、18年以降のLTリールは軽いと言われてますが、軽量化の大きな要因はスプールとハンドルの軽量化にあります。

 

この13セルテートの重いスプールとハンドルを、15イグジストのスプール17セオリーのハンドルに変えてみると219g程度になるのです。

ライン重量を除くと219gとなります。

 

つまり、その差は4gまでに縮まりました。

数gの差ですから、13セルテートはカスタム次第で21カルディアとほぼ同じ重量と言って良いと思います。

軽いリールが好みなら、軽量化カスタムで決まりです!

 

ドラグ性能

13セルテートは旧式のUTDで21カルディアは現行のATD

ですが、これもセルテートにATDフェルトを組み込めばオッケーなのでドラグ性能に差はないと評価できます。

 

ボディ形状

21カルディアはモノコックボディ

これに関しては旧型リールである13セルテートが完敗です。

モノコックボディの利点は、ボディを小さくできる、あるいはボディサイズに対してより大きなギヤを積めるという部分で、とても理にかなった構造だと思います。

実際に同番手でいくと、21カルディアの方が大きなギアが搭載されています。

 

まとめ

以上のように、13セルテートと21カルディアの性能を比較した結果をまとめると、

  • 剛性、巻きの軽さ、防水性能はセルテートが勝る
  • 軽さとドラグ性能はカスタムすれば同等
  • ボディ形状はモノコックボディのカルディアの勝ち

という事で、両者の発売年には8年という圧倒的な差がありながらも、モノコックボディという点を除いては13セルテートの性能が同等か勝るという結果になるんです。

13セルテートは、マグシールドやザイオンローターといった現在のスピニングリールの標準的な仕様が搭載され始めた初期のリールなので、最近のリールと比較しても大きな性能差が無いのが特徴です。

つまり、「8年程度ではミドルクラスが上位機種を凌駕するほどの基本性能の向上は無い」という事実が分かるかと思います。

なぜなら、ここにはコスト(素材の価格)というミドルクラスには越えられない壁が存在するからです。

 

これは21カルディアをディスっている訳で決してなくて、13セルテートがコスパ的に素晴らしいからだと思っています。

 

しかし、13セルテートにはいかに状態の良い個体を手に入れるかという問題があります。

ただし、私の経験上でいくと、13セルテートを中古で2台購入したのですが、ベアリング交換のみの5000円前後でオーバーホールから帰ってきました。

冬はリールのメンテナンスしようず
にゃがともです。今回は、 冬はリールのメンテナンスでもしようぜ! っ...

なので、多少シャリ感はあったとしてもギアがダメになっている事は少ないのかなと思いますので、オーバーホールに出せば比較的安く巻き心地も戻ると思います。

 

以上、新品リールが良いという方は21カルディアで全然問題無いですが、本当はセルテートが欲しいけど予算的に厳しくカルディアという方には、13セルテートという選択肢もあるよという事をお伝えしたいと思います。

コメント